大地の再生 結の杜づくり という団体があり、数年前、友人に誘われて講座に参加しました。
ほとんどの人は気が付いていませんが、大地は本来の働きができなくなりつつあるため、色んな自然災害が起こりがち。
それを修復する、大地を生き返らせる奇跡のドキュメンタリー。
その上映会を開催する団体から、紹介文の依頼を頂きました。
以下は、講座に参加させて頂いたときの感動をありのままに文章にした、紹介文です。
映画 杜人の紹介文
2020年秋、縁あって大地の再生の講座に参加した。
代表の矢野氏は淡々と語る素朴で物静かな方だが、その実力とカリスマ性は、全国にお弟子さんがいることや各地から受講に来る人々がいることで納得がいく。
それ故に、死にかけている土地を生き返らせるために、彼もまたあちこちから呼ばれるのである。
自然界の声を聴き、敬意を払う在り方は、まさに現代のリアルナウシカであり、あらゆる生命の代弁者である。
本来、日本人は自然の声を聞くことができると言う。
矢野さんが大学で学んだ自然地理学と長年の造園業で培った手法は、シンプルながら自然の理に適ったものだ。
風の通り道を作り、そこに水脈を通らせることで、荒れた土地が息を吹き返す。
風の通り道は草木が教えてくれる。私たち人間は風で反るところを刈るお手伝いだけで、あとは風の仕事だと矢野さんは言う。
また彼は、水脈を「感覚的な眼」で見ているようで、スコップやクワなどで的確にそこを掘り起こすのだが、私たち素人は肉眼で分かる地面の微かな溝を頼りに掘り起こす。
そして後は、ミミズや微生物に任せるのだ。
場合によってはイノシシなど夜行性の動物がその溝を歩いて更に手を入れてくれる。
それを矢野さんは「神の使い(自然界)が手伝ってくれた」と嬉しそうに言うのである。
普段「害獣」呼ばわりされている野生動物が、一転、神の使いになるのだ。
これこそ本当の共存ではないだろうか。
イノシシが神の使いなら、鹿も熊も、また牛や豚さえも神の使いだろう。
自然災害は人災という説もあるが、私も個人的にそのように思う。
地球という船に乗り合わせている私たちも自然界に対して謙虚になり、様々な動物と助け合いながら地球を生き返らせることができる。
そのために、一人ひとりが一役買うことに参加して頂きたい。
未来の子供たちのために。
杜人の予告編
私たちは大地同様、呼吸困難な状態にあるのかもしれない。
自主上映会は、今でも全国で開催されている。
大地の再生講座
https://daichisaisei.net
#杜人 #もりびと #大地の再生 #上映会 #矢野智徳 #自然との共生